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2023/06/27 13:13:19 |
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「国と宗教」の切っても切れない、深すぎる関係…世界の歴史は、「帝国」がつくってきた、
イスラム帝国
イスラムという宗教が歴史の舞台に登場するのは610年のことです。イスラム教はユダヤ教とキリスト教の伝統を引き継ぐ一神教になりますが、その大きな特徴は帝国として広がったことでした。イスラム教が世界に広がる上でイスラム帝国が果たした役割はあまりに大きいのです。
イスラム教の開祖はムハンマドです。彼は商人の家に生まれましたが、はやくに父母を亡くし親族の手で育てられました。ムハンマド自身も商人として仕事をするようになり、その才覚を認められて年上の商人だったハディージャという女性と結婚します。ところが中年期に達して悩みを抱えるようになり、メッカ近郊のヒラー山の洞窟にこもって瞑想をするようになりました。
するとあるとき、突然、何者かが現れて、「読め」と命じてきたのです。ムハンマドは読み書きができないので読めないと断ると、その何者かはムハンマドを強く締めつけ、放ったことばを復唱させました。そのことばは、イスラム教の聖典である『コーラン』の最初の章に示されています。
読め! 「創造なされた汝の主の御名によって。かれは、凝血から人間を創られた」
読め! 「汝の主はもっとも尊貴なお方、かれは筆によってお教えになった方、人間に未知なることをお教えになった」
(小杉泰『イスラーム帝国のジハード』講談社学術文庫)
ムハンマドのところに現れたのは天使ジブリールでした。ジブリールはユダヤ教の聖典である「ダニエル書」などに登場するガブリエルのことで、マリアに対してイエスを孕んだことを知らせる受胎告知もガブリエルによるものです。
ジブリールを通しての神の啓示がイスラム教のはじまりで、そこからイスラム帝国が生まれました。モンゴル帝国も、神の啓示からはじまる点でイスラム帝国と共通しています。ただし、その後モンゴル帝国では天の神への信仰が大きな意味を持たなかったので、帝国と宗教との関係はイスラム帝国とはまったく違うものになっていきます。そもそも、モンゴル人の信仰には特定の名称がありません。
私たち日本人は神道をはじめ、仏教や儒教、さらにはキリスト教に慣れ親しんできたので、それらをもとに宗教とはこういうものだと考えてきました。ところが、イスラム教はそうした宗教と異なります。もっとも近いのはユダヤ教ですが、ユダヤ教がユダヤ人の民族宗教にとどまったのに対して、イスラム教はアラブ人の民族宗教を超えて世界宗教へと発展しました。
イスラム教の特殊性
イスラム教には、聖職者はいません。モスクで『コーラン』を唱え説教を行う人間を「イマーム」と言いますが、イマームは俗人です。イスラム教の法学者のことを「ウラマー」と呼びますが、こちらも俗人です。
ムハンマド自身も結婚し、子どもがいました。しかも当時のアラブの社会は一夫多妻制でしたから、ムハンマドにも複数の妻がいました。生涯に結婚した相手の数は12人、あるいは13人とも言われます。ムハンマドが俗人だったわけですからイスラム教に独身の聖職者が生まれるはずもありません。
→記事から。
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